エド・ハリスのお着替え

エド・ハリスが出演している映画で一番好きなのは、なんと言っても「アビス」なのですが、主席管制官ジーン・クランツを演じていた「アポロ13」も良かったです。

奥さんの手作りという白いベストをきっちり着て、トラブル時に采配を振るう姿は文句無しに格好いいです。

手持ちの1/6サイズの衣装を漁ってみましたが、白いベストが無かったので、とりあえず茶色いベストを着せてみました。





この映画でのエド・ハリスは実在のジーン・クランツに合わせているのか、髪がブロンドのクルーカットなのでこのヘッドと全然違いますが、顔もやっぱり歳を取り過ぎですかね。

スターリングラード」は2001年公開、「アポロ13」は1995年公開だそうなので、6年しか違わないのですが結構、印象が違いますね。眉や無精髭が白いのがその印象を強めてる気がします。

それから、「アビス」の石油採掘施設のリーダー、ヴァージル・ブリグマンをイメージした衣装を着せてみました。





実際にはこんなセーターを着ているシーンは無いのですが、手持ちの服の中では一番イメージに近いかなということでこれにしました。

しかし、この服だと素体のスタイルの悪さが目立ちますね。肩幅はもう少し広くて、腰がもう少し薄い素体を探してみたいと思います。

後はトレード・マークのニューヨーク・ヤンキースのスポーツ・キャップと、チタンのごっつい結婚指輪があれば完璧なのですが、1/6サイズのスポーツ・キャップって中々無いんですよね。あれば、髪の量も隠せて結構似ると思うんですが。

ところで、自分は「アビス」の映画よりも先に角川の上下巻のノベライズを読んでいたのですが、このノベライズはまぎれもなく傑作でした。

何しろ作者はあの「オーソン・スコット・カード」です。SF小説を読まない人には馴染みの無い名前かもしれませんが、SF小説の歴史に間違いなく名前が残る人だと思います。代表作に「エンダーのゲーム」「死者の代弁者」「ソングマスター」等があります。

この人の小説ではSF的要素はメインでなく、主人公を過酷な状況に放り込むために使われるだけなので、普段はSF小説を読まない人でも結構読めると思います。

この「アビス」のノベライズは映画のシナリオを元にしているので間違いなくノベライズなのですが、ひとつの小説として傑作だと思います。

映画ではSEALsの隊長のコフィーは単なる嫌なヤツですが、この小説を読んだ後ではコフィーが可哀想に思えてくると思います。

また、映画では単にご都合主義に見える以下のようなシーンにも理由があったことが分かります。

  1. ジャマーがいいタイミングで昏睡状態から回復して、閉じ込められた皆を助ける
  2. 溺死したリンジーが、バドの声で蘇生する
  3. 海溝へ降下中に一度は錯乱したバドが持ち直す
  4. 核弾頭を解体する際に線の色が区別できないのに正しい線を切断する

ちなみに一番笑えるシーンは小説でも、コフィーがリンジーを押さえつけて「最初からこうしてやりたかった」と言って、口にガムテープを貼るシーンでした。(その気持ちは非常に良く分かる)