今月のアフタヌーン

自分が定期的に買っているマンガ雑誌講談社の「月刊アフタヌーン」だけなんですが、この雑誌では「四季賞」という新人賞を年に4回やっています。





今月の2011年10月号には、この四季賞を受賞した作品を載せた「四季賞ポータブル」という小冊子が付いてくるのですが、その中の四季大賞を受賞した「ZNTV東京支局」という作品が中々すごかったです。(まず全179ページという分量がすごい)

「隕石の落下により破壊され、見捨てられた東京。そこに残るTV支局に左遷された女性記者。」という感じで始まるストーリーなのですが、作者が元テレビ報道に携わってきた方ということもあって、いろいろ思うところがあったんだろうな、というテーマが語られています。

3月11日の地震から半年近くたった今こそ、読まれるべき作品だと思います。

今回の四季賞の締め切りは4月上旬だったそうなので、3月11日以降に書き始めたとは思えないのですが(何しろ179ページ)、この時期に掲載されたことは実にタイムリーだと思います。

まだ荒削りなので「名作」「傑作」という言葉はちょっと似合いませんが、読み終わった後に思わず賢者モードに入ってしまうぐらいの威力があります。

付録の小冊子なので、店頭でちょっと見てみるというのは難しいかもしれませんが、たまには普段読まない雑誌を手に取ってみるのはいかがでしょう?